ごじゅぶろぐ
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ラーメン屋のじじ


最寄り駅のそばに、優しい顔をした見た目70歳くらい、小さな体のおじいちゃんが営業している屋台ラーメンがある。
夜9:00〜朝くらいまで営業しているその屋台のラーメンは一杯¥500-という値段なのだけど、屋台の味にしては正直美味い。
別に豪華な盛り付けなわけでもなく、いたってシンプルなんだけど出汁と麺のバランスが非常に美味い。スープなどよく分からないんだけどすごく美味い。
そんな絶品ラーメンを作る屋台主のおじいちゃんを私と連れは「じじ」と名付け、そこを通り過ぎるたびに互いの心の中で、

(じじ、がんばれ)、
(じじ、お疲れ様)
(今日はお客さんが少ないね)、
(寂しい一人暮らしで年金生活が厳しいのかな)、
(ずっと立ちっぱなしだから腰が痛そうだ)
(孫にラーメンを作ってあげるのが一番の楽しみなんだろうな)、
(嫁にいびられて家を出てきたのかな)、
(借金苦だったりして)
(おまえ本当は地主で金持ちの道楽でやってるだろ)、


と、こちらの勝手な押し付け妄想から生まれる余計なお世話エールを無言で送っているのだけど、そんなじじの微笑ましい仕事場で、最近鼎任發覆ぐ枴僂起きている。

じじは屋台を引くために軽トラでやってくる。
助手席には野菜の入った発砲スチロールがギュウギュウに積まれていて、運転席まで食み出すほどの物入り。

そんないつもの軽トラの助手席に、ある日大学生らしきおとなしい感じの女性が座っていた。見た感じ20歳前後だろうか。
初めてその女性を見た瞬間、(・・孫かな)とも思ったのだけど、孫がおじいちゃんの仕事場に21:00〜朝方まで付き合うだろうか。
彼女を初めて見た日は(きっとあの人はじじの孫だよ)という結論に達し、気に止めるのはやめた。

それから何度かじじの屋台トラックの助手席に座っているおとなしい感じの女性を目撃し、

(まさか彼女じゃないだろうな・・・)
(いやいや、あり得ないだろ)
(でも年の差はあれ、男と女だよ?)
(でもじじはもうじじだし・・・無いだろう)


と私たちは勝手に疑問と心配を抱くようになってきた。

それからしばらくしての先日、じじはいつものようにラーメンを作り、たくさんのお客さんがじじのラーメンを食べていた。
じじが助手席に積んでいる発砲スチロールを取りに運転席のドアを開けると、そこには、あの孫じゃないかなと淡い期待を懸けた、おとなしい感じの女性が、寝ていた。
じじはその寝ている女性に覆い被さるように手を伸ばし、助手席の発砲スチロールを取ってまた車のドアを閉めてラーメンを作りに戻っていった。

なんてことはない光景のようで、実はドキドキしていた。
寝ている20歳前後の女性に覆い被さる70歳過ぎのラーメン屋のじじい。
私たちはその光景を見て、ようやくじじに彼女が出来たんだという事実を受け止めた。(いや、もちろん勝手な押し付け妄想なのだが、そのほうが妄想しているこっちとしては非常に楽しめるシチュエーションなもんで。)

じじは確かにおだやかな顔をしていて普通に優しい感じのおじいちゃんだし、もしかしたら私たちがじじに対して勝手に妄想したのと同じようにその女性も(一人暮らしの寂しい老人なんだ・・)と解釈して自分から積極的にナンパしたのかもしれない。
もしくは長期計画の年金狙いか、孫どころか、じじの本当の娘かもしれない。
それか、なんらかの事情で家出した娘さんをじじが善意で助けているのかも・・・いやいや、間違いなく同棲カップルだと思う。そういうことにしたい。そのほうが面白い。

事実、じじが女性と二人で屋台で楽しそうに世間話をしている光景を何度も見ているし。(但し年配の女性だが)
その解釈のほうが自然だろうと思う。そしてその20歳前後の女性をじじは受け止めたんだ。

孫ほど離れた20歳前後の女を囲った70代のラーメン屋のじじい・・・
バラ色の余生が送れるといいねと微笑ましく、そして疑わしく見守ることにしようと思う。
| 戯言 | 14:47 | comments(1) | trackbacks(0) |
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そして昨日の帰り道にも彼女が助手席に座り、窓のところに肘をかけ、気だるそうにメール打ってた。
| ごじゅこ | 2004/07/08 7:49 PM |









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